2013年4月4日木曜日

サムスン系、現代系2大財閥の資産シェア:韓国財界資産の41%に、恐るべき奇形



●現代自動車系列のアメリカ市場シェア


朝鮮日報 記事入力 : 2013/04/04 08:33
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/04/04/2013040400522.html

現代・起亜自、米国で187万台リコールへ
ブレーキランプやエアバッグ連結部に欠陥

 現代自動車と傘下の起亜自動車が、米国で13車種・187万台をリコール(回収・無償修理)する。
 両社のリコールとしては過去最大の規模で、韓国国内の年間自動車販売台数(約150万台)をも上回る。
 リコール対象車のうち168万台は
 ブレーキペダルを踏んでもブレーキランプが点灯しない
など電子系統の欠陥、残りの19万台はサイド・カーテンエアバッグ連結部の不具合が理由だという。

 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は3日、2007年から11年にかけて生産された現代自の「エラントラ(韓国名:アバンテ)」「ソナタ」「ツーソン」「サンタフェ」など7車種、起亜自の「オプティマ(韓国名:K5)」「スポーテージ」「ソレント」など6車種でブレーキランプの欠陥が報告されたと発表した。 
 ブレーキを踏むと車内に連結されたスイッチがこれを認識し、ブレーキランプを点灯させるが、このスイッチに不具合が見つかったという。

 サイド・カーテンエアバッグの欠陥は新型エラントラで見つかった。 
 現代自の関係者は
 「エアバッグが開かないといった安全上の問題ではなく、開く際に天井部分の布が一緒に破れる可能性があるため、構造の変更を届け出たものだ」
と説明した。

 韓国国内でも、同様の欠陥を持つ車両16万台が販売されたことが分かっている。
 現代自は
 「米国では電子制御システムに関する欠陥は無条件でリコールするよう定められているが、韓国ではこの欠陥がリコール対象ではない」
とした上で、近く対象車の無償修理を実施すると発表した。

■リコールと無償修理

 リコールはメーカーが安全上の欠陥を公表し、対象車を回収して無償で修理する制度。
 無償修理は安全に致命的とは言えずリコールの対象にならない欠陥について、不満を持つ所有者を対象に「キャンペーン」などの形で修理を実施することを指す。



jiji.com (2013/04/04-15:44)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013040400592

韓国車、米国で逆風=販売減、リコールにウォン高

 【ニューヨーク時事】
 韓国の現代自動車と傘下の起亜自動車が、米国市場で逆風に直面している。
 2日に発表された3月の新車販売台数は、2カ月連続で前年割れを記録した。
 品質面では、昨年末に発覚した燃費性能の誇大表示に続き、3日には合計約187万台のリコール(回収・無償修理)を届け出たことが分かった。
 リコールは停止ランプやエアバッグの不具合が理由。
 燃費表示問題から日が浅いだけに、
 年間販売台数の1.5倍に当たる大規模リコールは、
 両社のイメージへのさらなる打撃となる恐れがある。

 現代・起亜はこの数年間、日本勢が得意とする中小型車の分野で、主力セダン「ソナタ」などの新型を集中投入。
 低価格や低燃費、大胆なデザインを売りにシェアを伸ばしてきた。
 しかし、昨年で新車攻勢が一服。
 景気回復を背景に人気が復活している高級車や大型車で品ぞろえが薄いことも災いし、
 3月は主要メーカーで唯一販売が減少する「独り負け」の状態となった。

 さらに、ウォン高基調も韓国からの輸入車の比率が大きい両社にとって痛手だ。
 2012年10~12月期の決算はともに減益。
 円安の恩恵を受ける日本勢との競争において、価格面での余力を失いつつある。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/04/04 08:35
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/04/04/2013040400524.html

現代・起亜自、米国で販売8%減

 現代・起亜自動車は、米国市場での3月の販売台数が前年同月比8%減の11万7431台にとどまった。
 市場全体では販売台数が3%増え、
 米ビッグスリー(ゼネラルモーターズ〈GM〉、フォード、クライスラー)、
 日本勢のトヨタ、ホンダ、日産を含む上位10位圏内のメーカーは軒並み販売を伸ばしたが、
 現代・起亜自だけが減少した。

 現代・起亜自の現地法人によると、内訳は現代自が2%減の6万8306台、起亜自は15%減の4万9125台だった。
 現代・起亜自の合計シェアは8.1%で、前年同月(9.1%)に比べ1.0ポイント低下し、過去最高だった2011年5月(10.1%)に遠く及ばない水準だった。

 業界内では、現代・起亜自の競争力が低下しているのではないかとの懸念が聞かれる。
 しかし、起亜自関係者は
 「現地で生産しているのは2車種だけで、大半のモデルを韓国で生産し、米国で輸出している。
 今年に入り操業日数が減少し、輸出台数が不足していることが不振の原因だ
と分析した。
 同関係者は、カレンス、フォルテ、ソウルなど主力車種の新型モデル発売を控えており、買い控えが増えたことも販売低迷の一因だとした。
 現代自もツーソン、アバンテのモデルチェンジ車の発売を控えている。

 一方、中国では先月、現代・起亜自の販売台数が26.8%増の12万9355台だった。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/04/06 08:54
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/04/06/2013040600358_2.html

サムスン電子営業益、1-3月としては過去最高

 サムスン電子が5日発表した2013年第1四半期(1-3月)の決算速報によると、売上高は前年同期比14.87%増の52兆ウォン(約4兆4700億円)、営業利益は52.90%増の8兆7000億ウォン(約7500億円)だった。
 ただし、前四半期比では売上高が7.24%減、営業利益が1.58%減だった。

 米アップルに支払う賠償金として5億9950万ドル(約585億円)を引き当てた結果、営業利益が前四半期比で減少した。
 同社関係者は
 「賠償金の引き当てがなければ、営業利益は四半期ベースでの過去最高を更新したはずだ」
と指摘した。
 米カリフォルニア州北部連邦地裁は3月1日にアップルの特許を侵害したとして、サムスン電子に賠償金の支払いを命じる判決を下した。

 電子・家電業界では通常、年末の需要期に当たる第4四半期に比べ、非需要期の第1四半期は業績が後退するが、サムスン電子は実質的には業績サイクルに関係なく、過去最高益を更新した格好だ。

 好業績は「ギャラクシーS」シリーズをはじめ、スマートフォン(多機能携帯電話端末)の販売好調が主因だ。
 第1四半期には新製品の発売がなかったが、昨年発売した「ギャラクシーS3」「ギャラクシーノート2」などプレミアム機種をはじめ、中・低価格のスマートフォンの売れ行きも良かった。
 営業利益率は16.7%で、初めて16%台に乗せた。昨年第4四半期は15.8%だった。
 サムスン電子は今月25日に韓国国内で新機種「ギャラクシーS4」を発売予定で、第2四半期も好業績が見込まれる。

 サムスン電子は今回の決算速報で部門別の業績を明らかにしなかったが、証券業界では携帯電話を含むITモバイル部門の営業利益が全体の70%を超える6兆ウォン(約5140億円)以上を占めたとみている。

 半導体部門も直近の3カ月で半導体価格が50%以上上昇したことを追い風として、1兆ウォン(約855億円)を超える営業利益を出したと推定される。
 半導体価格は先高観が根強く、同部門は第2四半期も堅調な業績が予想される。

 ディスプレー、消費者家電部門はそれぞれ9000億ウォン(約770億円)、5000億ウォン(約430億円)の営業利益を上げたとみられる。
 キウム証券のアナリスト、キム・ソンイン氏は
 「第2四半期には売上高が60兆ウォン(5兆1400億円)、営業利益が11兆ウォン(約9420億円)に達することもあり得る」
と予想した。

 サムスン電子にとって課題となるのは、携帯電話事業への過度の依存を克服することだ。
 半導体、ディスプレー、消費者家電の各部門の営業利益を合計しても、携帯電話部門の半分にも満たない。
 同社関係者は
 「携帯電話の好調を足掛かりにして、ほかの部門でも持続的な成長を目指し努力したい」
と述べた。


 理由はどうであれ、
 韓国経済の屋台骨はサムスン電子と現代自動車のたった2社で支えている。
 この2社に何か問題があれば、それはそっくり韓国経済のマイナス要因になる。
 注意しないといけない。


朝鮮日報 記事入力 : 2013/04/03 18:01
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/04/03/2013040302131.html

3大財閥の資産シェア53% 過去最高に=韓国

【ソウル聯合ニュース】
 サムスン系、現代系、LG系の3大財閥が韓国国内の財界に占める割合が、昨年末の資産総額基準で52.9%と過去最高を記録した。

 企業情報などを提供するウェブサイト「CEOスコア」は3日、5兆ウォン(約4180億円)以上の資産を持ち出資総額制限の適用を受ける62の大企業集団のうち、公営企業を除く51の民間企業集団について、過去10年間の資産推移を調査した結果を公表した。 

 51の企業集団の資産総額にサムスン系、現代系、LG系が占める割合は、2003年は50.0%だったが、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権末期の2007年には46.2%と過去最低を記録。
 だが、李明博(イ・ミョンバク)政権では毎年上昇を続け、2010年に再び50%を上回った。

 資産総額と財界全体に占める割合が最も大きく拡大したのはサムスン、CJ、新世界、ハンソルグループなどを含めた
 サムスン系で、資産総額は2008年の199兆ウォンから昨年には358兆ウォンに「79.9%増加」した。
 財界に占める割合も20.1%から23.1%に3.0ポイント上昇した。

 現代自動車、現代重工業、現代、現代百貨店、KCC、漢拏、現代産業開発の7グループに分離した現代系は、資産総額が同期間に168兆ウォンから273兆ウォンに62.6%増加したが、財界に占める割合は17.0%から17.6%と0.6ポイントの上昇にとどまった。

 また、LG、GS、LS、LIGグループに分離したLG系は、資産総額が120兆ウォンから188兆ウォンに56.8%増加。財界に占める割合は12.2%と変わらなかった。

聯合ニュース


 サムスン電子と現代自動車の韓国財界に占める割合は
 この2社でなんと「41%」
になる。
 とてつもない数字である。
 この2社がコケたら韓国はどうなるのか?
 何が何でもサムスンとヒュンダイの売り先を確保しないといけない。
 それが「中国が唯一の選択肢」とする理由でもある。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/04/08 07:11
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/04/08/2013040800372.html

【社説】上場企業の3割が銀行金利も支払えない韓国

 LG経済研究院が12月決算の上場企業1510社を対象に昨年の業績を分析したところ、売上高上位10位までの企業の営業利益が上場企業全体の利益に占める割合は50.8%と半分を上回っていた。
 これは2010年の36.5%、11年の41.6%と比べ非常に高い数値だ。
 営業利益だけで銀行の利子を支払えない企業の割合も11年には27.7%だったのが、12年には31.6%にまで増えた。
 つまり大企業はより多くの利益を出している一方、それ以外の企業のほとんどは収益が徐々に悪化しているというわけだ。

 大企業の中でも、トップクラスとそれ以外の格差が広がっている。
 韓国経済は上場企業全体の利益の80%が10大企業グループによるもので、中でもサムスン・グループが大きな比重を占め、またその中でも
 サムスン電子1社がほとんどの利益を出す構造になっている。

 韓国経済はごく少数の大企業、もっとはっきり言えば
 サムスン電子1社の業績に大きく左右される、非常に偏った構造
となっている。
 フィンランドはノキア1社の業績により国の経済全体が左右されるようだが、韓国もこれと同じような状況になっているわけだ。
 一方で全雇用の87%を占める中小企業の収益がこれほど悪化している状況では、
 韓国経済の二極化問題を解決するのは非常に難しそうだ。

 世界経済が振るわない中でも、サムスン電子など一部大企業が好業績を出している理由は、サムスンが製品の競争力で世界の市場をリードしているからだ。
 一方で中小・中堅企業では世界的な競争力を持つ企業はほとんどない。
 中小・中堅企業による輸出が輸出全体に占める割合を見ると、01年には42.9%だったのが11年には33%で減少し、今後もしばらくはこの傾向が続くとみられる。
 ちなみにドイツは世界シェア1位から3位の中小・中堅企業の数が1300社に達するという。

 韓国経済がバランスを取りながら成長を続けるには、世界市場で活躍する小さくても強い企業が続々と出てこなければならない。
 技術開発で競争力を持つ企業が中小・中堅企業に、そしてそこからさらに大企業へと成長できる企業の生態系を作り上げることが重要だ。
 「創造経済」とはすなわち、このような経済を意味する。


 韓国政府がトップ企業に絞り込んで、これを優遇することで世界的競争力を確保しようとした政策が生んだ悲劇が徐々に姿を表してきている。
 政策的には悪くはないが、それによって優遇から外れた企業は没落の道を辿るしかなくなってしまったということだろう。
 いつ、いかなるタイミングで政府が大企業への支援を打ち切り、競争社会に復帰させるかが問題になるのだが、トップクラスの快進撃に目を奪われ、ついついその機会を逃してしまったということであろう。
 目先の欲につられ、先を見ることを忘れ、いつ手をひくかを見間違えて、ズルズルとことなかれにまかしてしまったのが失敗なのだろう。
 その結果、政治面にもその障害が現れてきつつある。
 この迷走を始めた国は、どこへ向かっていくのか。
 「サムスン」とは「韓国」の代名詞になってしまったのか。
 なら、サムスンが苦境に陥ったとき、韓国も窮地に嵌り込むということであろうか。




【迷走する韓国 】


_