2013年4月19日金曜日

韓国経済の見通し:「韓国経済は成長の限界に達した」、マッキンゼー・リポート

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朝鮮日報 記事入力 : 2013/04/19 08:59
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/04/19/2013041900472.html

「韓国経済に暗雲」 マッキンゼー報告書に政界が危機感
「成長の限界に達した」…警告に与野党とも共感
「新たな成長動力を見いだせ」…各党に相次ぎ研究グループ

 世界的なコンサルティング会社、マッキンゼー・アンド・カンパニーが、韓国に関するリポートで「韓国経済は成長の限界に達した」と警告したことをめぐり、政界ではさまざまな見方が上がっている。リポートを読んだ議員たちは「内容は目新しいものではないが、深刻に受け止めなければならない」と語っている。

■「韓国経済に暗雲」、マッキンゼーのリポートが話題に

 マッキンゼーは14日「第2次韓国リポート-新たな成長の公式」
 「今の韓国経済は、熱くなる湯の中にいるカエルのようだ。
 新たな成長動力を見いだせなければ韓国経済は転落してしまうだろう
と警告した。

 リポートが発行された翌日の15日、野党・民主統合党(民主党)のキム・ヨンファン議員は国務調整室の国会業務報告の席でこのリポートに触れ
 「韓国経済の現実を正確に反映したものではないかと不安な予感がした
と語った。与党セヌリ党の李漢久(イ・ハング)院内代表も16日、党の会議でマッキンゼーのリポートに言及し
 「(内容は)目新しいものではないが(政府・国会が)孔子(=専門家)のおっしゃる通りにしないから、孔子のお言葉が次々に出てくるのだ
と指摘した。

 マッキンゼーのリポートは100章以上の英文の内容と、これを韓国語で12章に要約したもので構成されている。 
 国会副議長を務める民主党の朴炳錫(パク・ピョンソク)議員とセヌリ党内で政策に詳しい金光琳(キム・グァンリム)、安鍾範(アン・ジョンボム)、イ・ジョンフンの各議員もこのリポートを入手して読んでいるという。
 議員たちからリポートを入手するよう指示を受けた補佐官たちは、インターネットのメッセンジャーを通じてリポートのファイルをやりとりしている。

 今回のリポートはアジア通貨危機当時に危機克服に関するアドバイスで話題を集めた「1次リポート」以来、15年ぶりに出されたものだ。
 マッキンゼーは
▲.中産層の家計債務の負担
▲.雇用なき成長
▲.少子・高齢化
―などに言及し、
 サービス産業の規制緩和と雇用創出などを解決策
として提案した。
 内容上は国内外の専門家たちが数年前から指摘してきたことと大きな差はない。
 だが
 「熱くなる湯の中のカエル」
という表現などが見られたことから、政界は深刻に受け止めている。

 セヌリ党のイ・ヒョンジェ議員は
 「国民所得2万ドル(約196万円)、輸出5500億ドル(約54兆円)の水準で数年間停滞している中、新たな成長動力を見いだすべきという切迫感を感じる」
と述べ、キム・ヨンファン議員は
 「大企業が活気を失わない範囲で中小企業を育成する方法を探るべきだとあらためて感じた」
と語った。

 マッキンゼーのリポートが政界で話題になっているのは、与野党双方の議員たちが最近の韓国経済の流れに危機感を抱いているからだ。
 民主党の丁世均(チョン・セギュン)常任顧問は
 「与野党が腹を割って話し合い、良質の成長と経済民主化がプラスの方向に循環する経済戦略を練らなければならない」
と述べた。

■与野党「論争ではなく具体的な戦略を」

 セヌリ党で経済民主化を強く主張する南景弼(ナム・ギョンピル)議員は先ごろ「大韓民国国家モデル研究会」を立ち上げ、3回にわたりセミナーを開催した。
 「経済民主化」という概念についての論争ではなく、ドイツなど先進国の事例を基に、国家の発展戦略について考えるのが目的だ。
 議員たちの反応も良く、鄭夢準(チョン・モンジュン)元セヌリ党代表や李仁済(イ・インジェ)、鄭義和(チョン・ウィファ)の各議員らの大物議員も参加している。

 民主党内でも研究会や勉強会などが相次いで開催されているが、新成長戦略を真剣に考えるムードが広がっている。
 卞在一(ピョン・ジェイル)政策委議長は
 「国全体がのんびりしてしまったようだ。 
 ベンチャー精神、敗者復活の精神を生かし、新たな成長動力を見いだすことに注力すべき」
と主張した。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/04/19 08:58
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/04/19/2013041900471.html

「韓国は経済成長の危機に直面」
米マッキンゼーの研究陣が指摘

 米国経営コンサルタント大手マッキンゼー・アンド・カンパニーの研究陣が、米外交専門誌「フォーリンポリシー」に寄稿した文章で、
 韓国の本当の危機は北朝鮮の核ではなく経済成長だ
と指摘した。

 同誌が17日に報じたところによると、マッキンゼー・グローバル・インスティテュートのリチャード・ドッブス所長とソ・ドンロク同社パートナーは「行き詰まった奇跡」と題する文章で
 「北朝鮮の威嚇に大したことはないという反応を見せる韓国国民が、決して単なる脅しと捉えてはならない事実がある。
 『漢江の奇跡』を成し遂げた韓国経済の成功戦略が、もはや機能していない
ということだ」
と指摘したという。
 両氏は、同社が今月発表した韓国経済報告書の作成に携わった。

 両氏は韓国経済の現状について
 「サムスンやLG、現代自動車などいくつかの大企業を除き、企業の競争力が低下した。
 また、かつては19%に達していた韓国の貯蓄率は4%に急落し、合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に産む子どもの数の平均)の低下や高齢化なども深刻化している」
と診断。
 その上で
 「消費支出の中心で経済成長のけん引役となる中間層を復活させてこそ、韓国の経済成長能力も回復し得る」
と助言した。


 いまさら、というより日本もそうだが韓国も外国の権威が述べてくれないことには緊張がが出てこないという悪癖がある。
 このマッキンゼー報告ですこしはガツンとこたえるだろう。
 しかし、ことの原因は韓国経済の奇形性にある。
 これをどうにかするという腹のくくりが無い限り、
このままカエルはゆだってしまうだろう。
 残された手はいかに中国市場にフィットさせてしまうかである。
 これは一時は救いになる。
 しかし、その救いの手に安住して、さらに危険な領域と誘われてしまうこともありえる。


レコードチャイナ 配信日時:2013年4月20日 2時27分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71511&type=0

韓国にとっての脅威、それは北朝鮮ではなく停滞する経済
=中産階級の復活がカギ―米誌


●19日、米誌フォーリンポリシーはこのほど、「韓国は北朝鮮から度重なる挑発を受けているが、韓国にとっての本当の危機は経済の停滞だ」とする記事を掲載した。写真は韓国・ソウル

 2013年4月19日、シンガポール華字紙・聯合早報によると、米誌フォーリンポリシーは17日、
 「韓国は北朝鮮から度重なる挑発を受けているが、韓国にとっての本当の危機は経済の停滞だ。
 かつて『漢江の奇跡』と呼ばれた韓国の経済成長戦略はもう意味をなさない」
とする記事を掲載した。

 記事では、韓国のサムスン、LG、ヒュンダイ自動車など数社の大企業以外は、企業の競争力が低下していると指摘。
 さらい韓国では出生率も低下し、高齢化問題が深刻化している。
 最大の消費グループで経済成長のけん引役を担う中産階層の復活こそが、韓国経済の動力回復につながると述べている。






【迷走する韓国 】


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